おにんぎょうさまがた 読了

集英社オレンジ文庫の「おにんぎょうさまがた」 著 長谷川夕 を読了しました。

初読みの作家だったのですが、面白かったです。内容は人形にまつわるゴシックホラー。短編になっていたので読みやすかった。

この本を手に取ったきっかけは、おにんぎょうに惹かれたから。実は私、ゲームや本以外の趣味が一つあり、それがドールなのです。瞳がガラスで出来た球体間接人形というものを、数十体所有しています。人形が苦手な人が見たら卒倒ものですねw

そんなわけで私に取って人形は身近なもの。それを題材にした物語はどうしても惹かれてしまいます。

今作はホラー短編集なのですが、怖さはまちまちでした。一番怖いお人形は第一話かな。一番ホラー、という感じがしました。逆に二話目はホラーというより悲しいお話でした。

お人形の力というより、人間の弱さがきっかけになったり、弱さを克服すれば不幸にはならない、そんなお話が多かったです。

最終話のみ若干テイストが違うというか、他の怪奇現象が出てきたので、私はちょっと苦笑。人形より絶対強いですよね、それw

それにしても人形ってなぜ怖いと思う人と、私のように惹かれる人がいるんでしょうか？すごく不思議です。

初読みの作家ではあったんですが、調べてみるとこの作家の本を他にも所有していました。なので近々そちらを読んでみようと思います。

この本、人形ホラー好きにはお勧めです。人形好きな人は……どうだろう。自分の持っている人形が怖くなるかな？私は平気だったので、そこは人によるかも。