嗤う淑女 読了
中山七里さんの「嗤う淑女」を読了しました。
中山七里さんは「刑事犬養隼人」シリーズが大好きで読んでいましたが、他の本は初めてです。これは淑女シリーズ?になるのかな。現在は3冊刊行されているようです。
中山七里さんとは相性が良いのか、とても面白く、読みやすかったです。
悪女が主人公だったりメインだったりするお話って結構好きなんですが、今作の蒲生美智留もなかなかの悪女っぷり。ただ少々現実離れしているというか、実際にこんなにうまくいくことはないなぁと思ったり。あくまでフィクション、娯楽としての悪女でした。
美貌と頭脳で洗脳するというか、崇拝させて相手を陥れていくタイプの悪女で、翻弄される登場人物たちが少し可哀想でした。といっても各々にどこか弱さがあったり、問題があったりで、全部悪女が悪いかと言われればそうではないかなぁと。ただ人の弱みにつけ込むのが非常にうまい詐欺師といった感じ。
個人的に最終話だけ他の話とは雰囲気が違って、ちょっと盛り下がった感じがしたのが勿体なかったかなぁと思いました。どんでん返しかもしれないけど、ちょっとそんなにうまくいくのもおかしいんじゃないかと思いました。
機会があれば続編も手に取ってみようと思います。