積んだら崩せ!

ゲームと本が好き!だけどほとんど積んでます。

三千円の使い方 読了

とても久しぶりの投稿です。本はよく読んでいたのですが、感想を書くのは小説だけと決めているので、こんなに間隔があいてしまいました。

 

さて、今回読了したのは原田ひ香さんの「三千円の使い方」です。

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初読みの作家さんで、この本のことも全く知りませんでした。たまたま本屋さんのランキングに入っており、タイトルに惹かれて手に取りました。

 

内容はオムニバス形式になっており、年齢や立場がバラバラな4人のお金にまつわる話が書かれていました。私が年齢的に近いのは小さな子供がいる主婦のお話なんですが、なかなか心に刺さる内容でした。30前後の女というのはなかなか難しいですよね。すでに母親だったり、仕事が充実したキャリアウーマンだったり、独身でも恋人がいるかいないかでまた変わってきたり。環境が目まぐるしく変わっていくので、相手を羨んだり、ちょっとした言葉が気になってしまったり、そういうのがとてもリアルに描かれていました。

 

この本のタイトルにもある三千円。これってとても絶妙な金額ですよね。

人によって様々な使い方をする金額だと思います。三千円の使い方で人生が決まる、と1番高齢の登場人物が言っていましたが、なるほどそうかもな、と思いました。

三千円という絶妙な金額の中でなにを選択するのか、そこにその人自身が現れる気がします。

 

私なら三千円、何に使うかな。本屋さんで一冊本を買って、カフェで紅茶を飲みながらゆっくり読みたい。三千円なら文庫じゃなくて文芸書も選べるかな?カフェでケーキも食べられるかも。こんなお金の使い方をする私は、どんな人間に見えるのでしょうか。

 

この本を読んで三千円の使い方をゆっくり考えてみるのもいいかもしれません。