(腐) 期限切れの初恋 読了
*BL作品につき、苦手な方は回れ右!
「期限切れの初恋」 著 木原音瀬 を読了しました。
移動中や待ち時間に読みたいなぁと思っていたので、電子書籍での購入です。
この本、めちゃくちゃ良かった……!!
作者の木原音瀬さんって、BL小説界では超有名で、神のような人なんです。私も大好きで、ノベルス買って文庫買って、CDやDVDまで買っちゃった作品もあります。
長く活躍されている作家なので、全ては読めていないのですが、この本もすごく良かった!
大学時代からずっと好きだった人気者の男がホームレスに様変わりし、そこで再会……。すっかり荒れてしまった初恋の男。過去の面影なんてほとんどありません。でもずっとその男を引きずっていた主人公は、再び恋の炎を燃やしはじめて……。
この二人どうなるの!?とついつい先を読みたくなる展開!
この作者は心理描写が巧みで、すごくリアリティがあるんです。近年のBLにあるような少女漫画的な甘い恋、甘い描写なんてほとんどなく、ものすごく現実的。
同性同士なので当然拒否もされますし、その拒否の仕方も同じ男だからキツイんです。
そうやって傷ついて、それでも恋をして、関係が変わっていく様は読んでいて胸を掴まれます。
最近は性描写が過激な作品も多いですが、この作者のお話はあっさりめが多いです。エロで売っているBLも多い中、この人のは本当に中身で勝負という感じ。今ではBLの分野だけでなく、一般向けにも進出されてます。
このお話に限っては、最後だけ自分の中で納得できないのが残念です。BLはハッピーエンド至上主義なんで仕方ないですが、ちょっと無理矢理に感じました。
そうは言っても名作には違いありません。私はすごく好きなので紙本も買おうと思います。
コミカライズもしているみたいなので、皆さまも是非!