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ティンカー・ベル殺し 読了

メルヘン殺しシリーズの最新作、「ティンカー・ベル殺し」 著 小林泰三 を読了しました。

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シリーズ四作目にあたる今作は、ピーターパンの世界を舞台にしています。

 

いやぁ……なんというかすごかった。面白かったのは面白かったのですが。

 

実は私、ピーターパンが結構好きなんです。原作は読んだことがないのですが、ピーターパンモチーフのゲームを遊んだり、映画を見たりはしていました。

なのでメルヘン殺しシリーズの最新作がピーターパンだと知ったとき、楽しみなのと同時に少し心配していました。

そしてその心配は見事に的中。いやぁ……今作のグロいこと!シリーズ最多の死者数じゃないでしょうか。

 

ピーターパンって童話の中でもかなりデンジャラスなんですよ。子供と大人が殺し合うのが当たり前の世界。ディズニー映画では流石に殺し合いはしてないですけど、戦うシーンは他の映画に比べて多いと思います。

ディズニー映画ですら完全には排除できないデンジャラス……。ダークな世界のメルヘン殺しではどうなってしまうんだと思っていました。

 

作中で何人死んだのか……その数はわかりません。作者も淡々と描写していくんですが、それがまた上手なんですよね。童話のわかりやすく淡々とした文章。作者もそうやって書かれているのですが、その無機質さが恐怖を煽りました。

 

ストーリーの感想なのですが、今回はティンカー・ベルを殺した犯人よりも、なぜ殺したかという動機……動機の原因に焦点があてられたように感じました。今回は犯人に同情するところもありましたね。殺しはいけないですが。

 

動機の原因は最後に報いを受けますが、久しぶりにゾッとしました……。恐ろしい……読んでいて身体がムズムズ。

 

そしてこのシリーズはまだ続くのかなという終わり方でした。でも終わりが近づいているのかな?井森もなんらかの行動を起こしそうですよね。

 

今後も楽しみにしています^ ^