蛇香のライラ プレイ完了
Switch版の蛇香のライラを全ルートクリアしました。
こちらも元はPCで三作に分けて発売されていたゲームです。トライアングルプロジェクトという三角関係を描いたシリーズで、前にプレイした片恋コントラストもこのプロジェクトのゲームですね。片恋コントラストと大きくちがう点は、今作はエロスをテーマにした、大人向きなものになっているところでしょうか。
私の感想としましては、楽しめたルートもあればそうでないルートもあったり……。個人的に苦手な要素もかなり含まれていました。
以下、ネタバレありの感想になります。
第一巻感想。
・ヴィンス……このゲームで一番最初にプレイしたキャラです。比較的王道というか、乙女ゲームらしいストーリーで遊びやすかったです。このゲームで1、2を争う好きなキャラ。
少し冷たい彼が恋をして変わっていくところが良かった。立ち絵が非常に好みです。
バッドエンドはヴィンスらしくないというか、あんなヴィンスみたくなかった。
・ロラン……キャラの見た目は嫌いじゃないんですが、過去や背景が苦手なキャラです。性的悪戯とかで性癖が屈折していて、性行為でしか好意を見せれないというか気を引けないというか、その辺りが駄目でした。甘えた感じも苦手かも。グッドエンドの彼は主人公のために強くなっていて格好良かった。ただ、バッドエンドのロランはかなり苦手……。嫌悪感すら抱きます。
・二重スパイルート……テオドールの壊れっぷりしか記憶にありませんw
第二巻感想。
・皇驪……立ち絵は女性的なのにスチルは男っぽい不思議系男子。実はしっかりした男性でしたが、他のキャラルートと比べるとギャグというか異色を放っていました。二巻は彼のためにあるようなものかも。バッドエンドは彼らしくて嫌いではなかったです。
・希驪……皇驪のストーリーから急に派生して彼のルートに入るので、正直おまけ扱いな感じがしました。軟派で軽薄という設定らしいですが、主人公の前では従順なわんこですね。王子たちの中でも比較的明るい性格で、どのキャラのルートでも良いムードメーカーだと思います。おまけ扱いなストーリーだと思いましたが、最後は綺麗に纏まっていたと思います。
バッドエンドはなんか納得いかなくて苦笑。反乱が起こって死亡しますが、なんであんなところで放置?まだ生きてるし。皇帝なんだから民衆の前で処刑か晒されたりするでしょう。
・二重スパイルート……あんまり記憶に残らなかったです。
第三巻感想。
・ライザール……今作のメインとも呼べるキャラ。入れ替わりの王で義賊という、フィクションならではの設定ですが、すごく格好良かったです。目まぐるしくストーリーが進むので、恋愛の甘さは他ルートより少なめかな?
バッドエンドもグッドエンドも文句はないのですが、ひとつだけ注文をつけれるなら、グッドエンドでカルゥーを死なせないで欲しかった。みんなが幸せなのを見たかったです。
・ジェミル……ツンデレ弟系とでもいうんでしょうか。すみません、あまり好きなキャラでないので辛口です。
とにかく口が悪く、しょっちゅう舌打ちをするのが不快でした。実は正当な王族の血筋でエンディングでは王になるんですが、はっきりいって都合が良すぎですよ……。帝王学を学んでいるわけでもなく暗殺者なのに。なのでグッドエンドよりバッドエンドのほうがしっくりきました。
・二重スパイルート……全ての全貌がわかるルートになります。他の二重スパイルートより恋愛は少なめ。正直最後の黒幕の部屋で興醒めです。今までと世界観が違いすぎる。
……こんな感じで楽しめたというわりに辛口な感想になりました。楽しめたのはヴィンス、ライザールルートくらいですかねぇ。その二人のルートは個人的にすごく好きでのめり込みました。
このゲームで個人的に地雷なのが、出てくる女性キャラがみんな悪キャラなんですよ。主人公を貶めたり殺そうとしたり、とにかく女性キャラは敵。なんというか、ヒロイン上げするために他の女性キャラを下げている気がして、気分が悪かったです。主人公を良く見せたいなら他のやり方もあるだろうと思います。
あとこれは好みなんですが、攻略キャラから同時に愛される二重スパイルートが苦手で……。私はハーレムより一人と恋愛をするほうが好きなのです。二人を攻略してからしかスパイルートはできないので、スパイルートはご褒美ルート扱いなんだと思うんですが、私にとっては地雷なのが悲しい。
アラビアンな乙女ゲームは珍しいし、音楽はとても良かったです。好きな人はめっちゃはまるゲームだと思いますよ。
少し大人向けな乙女ゲームをしたい人ならお勧めできるかもしれません。