死印 読了
小説である「死印」 著 雨宮ひとみ を読了しました。原作はPS4、vita、Switchで販売されているゲーム、死印です。
うん、面白かったです!実は私、このゲーム持ってるんですよー。vita版で!
……数話プレイして詰んでしまっているんですけど。でもうまくゲームの再現をしていると思います。むしろ、ゲームをしてキャラの掘り下げが少ないと感じた人は、こっちのほうが良いかも。
ただ、流石にゲーム一本分を一冊にまとめるには削らないといけないんでしょうね。ゲームにはいるけど小説にはいないキャラ、結構います。好きなキャラが小説版に出ないと、かなりショックですよね。私は真下が好きだったのですが、小説にも出てたので良かったです。
ストーリーは怪異に呪いをかけられたキャラたちが、呪いをとくために戦う……というオーソドックスなものです。怪異は口裂け女や花子さんみたいな有名なものではなく、オリジナルの都市伝説なんですが、どれもうまくできていて、実際に噂されていてもおかしくない出来かなぁと思いました。個人的には本の表紙にもなっている花嫁の怪異とか、デザインも好きです。
原作であるエクスペリエンスさんは、元々ダンジョンRPGが得意なゲーム会社なんです。そのノウハウを活かして、死印はホラーアドベンチャーでありながら、ダンジョンRPGのようなマップがあります。なんと怪異との戦闘も。
そのあたりがとても挑戦的なんですが、意外とうまく融合していて、エクスペリエンスさんやるなぁと。
ゲームは荒い部分もあるので(キャラ関係とか)名作と問われれば、素直に頷けないんですが、間違いなく良作や秀作だと思います。
この死印もなかなか人気が出たのか、システムを継承したホラーゲーム「NG」や、死印のコミカライズ、はたまた新作ホラーゲームも考えていらっしゃるようです。
ゲームは手が出ない。またはゲームをやる時間はないけど、死印は気になる……なんて方は是非、こちらの小説をオススメします。