リカ 読了
五十嵐貴久さんの「リカ」を読了しました。
来月から今作のヒロイン?……リカの過去話がドラマとして放送されるそうです。Yahooニュースでそれを見て、そういや「リカ」って本を持ってなかったっけ、と思い本棚を漁ったらそれが的中。
いつのまに購入して、どれだけ本棚で眠っていたことでしょう。ようやく本としての本文を果たさせたのですが、感想としては読みやすくて面白かったです。
主人公の中年男性が出会い系サイトでリカと知り合い、そこから歯車が狂い出します。なんとリカは恐ろしいストーカーだった……というのが大まかなあらすじです。
ストーカーといってもなんというか……リカはそんな次元の存在ではないですね。本当に人間なのかも怪しい。口裂け女とか、都市伝説に出てくる怪物に通ずるものがありました。人間を超越したなにかです。
だからか映像に映えるんでしょうね。2度のドラマ化とついにリカの過去を描いたドラマまで!たしかに魅力的な怪物ではあります。
読んでいて思ったことは、時代をありありと感じたことです。この本、とても古いんですよ。文庫の初版は平成15年。完全版となっているので原本はもっと古いはずです。だから出会い系サイトの描写や主人公の携帯電話など、とても時代を感じます。今の若い子が読んだら??となるのではないでしょうか。
ドラマはそのあたり、現代の新しい描写になっているんでしょうね。そう思うとドラマ版も観たくなります。
このリカシリーズ、人気があるのかなんと5冊も出ているそうです。面白かったので他のも読んでみようかな……。