ライザのアトリエ2 失われた伝承と秘密の妖精 プレイ完了
Switch版のライザのアトリエ2をエンディングまでプレイ完了しました。
アトリエ初の主人公続投という大人気のライザ。満を持してのライザのアトリエ2ですが、それなりに楽しかったです。
それなり、というのには訳がありまして。
戦闘システムは前作から進化していて個人的にとても気に入りました。前作で使いづらかったアイテム面も使いやすくなりましたし、うまく繋げられれば敵を圧倒することも可能です。
またフィールドやダンジョン(遺跡)はなかなかの作り込みで、RPGとして冒険感がとてもありました。個人的にキャラクターに関しても嫌なキャラはいなかったし、それぞれ個性があって良かったかなと思います。
ではそれなりの訳とはなにか、というと。ストーリーがアトリエシリーズの中でも微妙かなぁと。戦闘、フィールドが良かったのでストーリーの微妙さが余計に目立ったと思います。
以下、ネタバレ感想になります。
個人的にどうしてもストーリーが好きになれない。好きになれない、というかあまりにも話が無さすぎませんか?
起承転結でいえば承がめちゃくちゃ長くて、ストーリーとして盛り上がるはずの転が後半にちょっとだけ来て、すぐにラストになっちゃいます。
多分なんですが、承の部分を長くしたのは前作がボリューム不足だったからかなと思います。今作は前作の2倍くらいボリュームがありましたし。
でも話が進まない承の部分を引き伸ばされたところで、ちっとも楽しくないんですよ。
フィーの秘密や問題はもっと早い段階で出しておくべきで、結までの間はもっとフィーを助けるために足掻くべきだったと思います。今のストーリーじゃなにもしないでフィーに傍にいてもらうことを諦めたように見えました。
あと遺跡に関してもですね……ちょっと納得いかないというか。
王都は学園の区があるほど学問が発達しているはずなのに、なぜ遺跡が手付かずであれだけ残っているのか。伝承は伝わっているのに歴史に誰も興味を示さないというのは流石に違和感です。タオのように歴史や建造物、伝承に興味がある学者がいなかったというのはどう考えてもおかしい。クリフォードのようなトレジャーハンターがいるなら尚更遺跡は人の手によって調べられているはず。
どうしても手付かずにしたいなら、ゲーム中にあった霧などで錬金術師がいなくては奥に進めなかったなんていう設定が必要だったかと思います。
なんというか、こういった違和感が常にあってすごくモヤモヤしました。ストーリーさえ良かったら間違いなく傑作になれたのに。
ストーリーにさえ目を瞑ればRPGとしてなかなか良い出来なゲームだと思います。キャラのデザイン……特にライザやセリといった女性キャラの性的な部分は好みの差がでるでしょうが、ゲーム内で露骨なお色気イベントなどはないので、その点は安心して遊べるかなと。
ただ前作のライザをプレイしていないとストーリー設定などが分からないかもしれません。
オススメはできるのですが、プレイするなら前作からがいいかなと。
もしライザのアトリエ3が出るのなら、ストーリーはもっと作り込んでもらいたいですね。