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切り裂きジャックの告白 読了

中山七里さんの「切り裂きジャックの告白」を読了しました。刑事犬養隼人シリーズの一冊めになります。

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この本を手に取ったきっかけは一本の映画です。予告編でドクターデスの遺産という映画を観て、面白そう!と原作本を買いました。するとそれはシリーズ4冊め。最初から読まなきゃ話がわからなかったら困るなぁと、この本を手に取ったわけです。

そんなわけで読みたいと思って買ったわけではない本だったのですが、感想としては非常に面白かったです。まずタイトルからして興味を惹かれました。

 

切り裂きジャック……誰もが知る有名殺人鬼ですね。大抵の人ならば名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。私も昔はそのミステリアスな事件に惹かれ、本を読み漁ったものです。

切り裂きジャックの告白は、現代にて凄惨な事件が起こり、ジャックと名乗る犯人が声明を出したことから始まります。刑事犬養隼人がそれを追い詰めていくのですが……。

 

よくある刑事ミステリかと思いきや、なかなか考えさせられる話が本編には広がっています。事件には臓器移植手術が大きく関わっており、それはなにが善悪か、倫理観を問われる描写が沢山あるのです。

ただの刑事ものとしてではなく、医療ものとして読んでもなかなか楽しめるのではないでしょうか。

 

ドクターデスの遺産が読みたかっただけなのですが、なかなか良いシリーズを見つけたものです。2冊目、3冊目も楽しみになりました。

 

凄惨な描写はありますがとても面白かったのでぜひ皆さんも読んでみてくださいね。